腫瘍学がんの生物学、がん研究)

腫瘍学は非常に多岐にわたることから、腫瘍学を広くカバーする書籍は多くはなく、詳細な勉強は文献に直接あたることが求められるかもしれない。ただ、中にはがん研究に関して高い評価を得ている書籍もある。特にワインバーグがんの生物学は世界中で腫瘍学の研究者・学生が紐解く成書として圧倒的な存在感を放っており、この領域の教科書としては必携の一冊といっても過言ではない。またこれをイラストを用いて解説したがん生物学イラストレイテッドも最新情報を幅広くカバーしていることから腫瘍学の入門書として人気が高い。

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臨床腫瘍学(腫瘍内科がん診療)

臨床腫瘍学(clinical oncology)は実臨床においては消化管癌や呼吸器癌などに対する手術などを行う腫瘍外科学(surgical oncology)と、抗癌剤治療などを主とする腫瘍内科学(medical oncology)に大別され、放射線治療学(radiation oncology)が加わることもあるが、学問領域として臨床腫瘍学を言う時は腫瘍外科学は外科に譲り、化学療法などを中心とする腫瘍内科学が臨床腫瘍学とほぼ同義に言われる事が多い。もっとも、英語のclinical oncologyは精神腫瘍学、理学療法、腫瘍病理学、腫瘍遺伝学、緩和医療学なども含み日本の「臨床腫瘍学」に比べて広義であることが多いようだ。

日本では消化器科や呼吸器科や血液内科などが別個にがん化学療法を行なってきたという経緯もあり、がん化学療法を手広くカバーする腫瘍内科という概念の普及が遅れ、がん化学療法を行うがん薬物療法専門医制度も始まったばかりであり、また放射線治療医も絶対的に不足している現状がある。当然、指導者や研修教育機関も充足しておらず、相応に教科書類もまだ少ない状況である。日本臨床腫瘍学会や国立がん研究センターが教育に努めており、これらが出版する書籍として新臨床腫瘍学がん診療レジデントマニュアルは一定の評価を得ている。

がん化学療法は日進月歩で新薬が次々に登場しており、また各種がん診療ガイドラインも頻繁に改定されている。そういう状況を考慮すると、比較的改訂から時間が経っていない(updateされている)書籍で勉強することが望ましい。

教科書

ポケットガイド

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最終更新:2017-09-10 (日) 12:23:08 (16d)