医学書院標準シリーズ生理学教科書。現在の最新刊は第7版。
2009年4月に標準生理学第7版が発売されました。

第7版

http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=20125

長く続いてきたブルーの表紙の標準シリーズがデザイン一新されて現代風のホワイトの装丁に改められた。第7版では、詳細な知識の羅列に陥りがちな生理学という学問において全体像のイメージを掴むことに重点を置くようにという改訂である印象が強い。各章に「構成マップ」のページを設けて、概略・全体像の把握を促す構成になっている。

前書き

膨大な生理学の知識を基本概念から最新の知見までを、詳細かつわかりやすくまとめ、生理学を系統的・論理的に理解できる教科書。第7版では、章の始めに構成マップを設け、章全体の構成と要点を見て理解できるようにしている。また、複雑に関連しあう事項を「関連事項」や参照ページなどで明示。好評の別冊「生理学で考える臨床問題」もさらに充実し、臨床に役立つ生理学的思考方法を培う。

コメント

インテリアとしてこれの右に出るものはない -- 2009-08-01 (土) 21:31:45

非常に分かりやすくなったように感じました。レイアウトもgood -- 2009-08-12 (水) 13:53:03

丁寧に読めば、最も初学者むき。敬遠する前に読め。 -- ゆうき 2010-06-12 (土) 08:26:16

第6版

これまでになかった別冊問題集が添付されるようになった。また本体がビニルカバーで覆われるなど、外から見てこれまでとはなんとなく雰囲気が違う。

見たところ、中身は基本的に第5版までと大きくは変わらないような印象を受ける。標準病理学では第2版への改訂の時になくなってしまった黒と朱のアンティークな二色刷の配色は標準生理学では第6版でも維持されているし、文章の硬さも相変わらずだ。図では一部で多色刷りのものが導入されている。基本的に本編は第5版までと大きく変わらないと考えて良いだろう。

第6版別冊問題集

オマケでついてくる別冊問題集だが、ページ数およそ50弱・問題数およそ70題でペラペラな感じなのでどちらかというと「小冊子」という感じである。装丁もそれほどしっかりしたものというわけではない。内容は具体的疾患を生理学的に理解させるような構成になっており、たとえばパーキンソン病のドーパミン動態から治療法を考察させたり、クッシング症候群で各症状があらわれるメカニズムをホルモン動態と絡めて考えさせるなど、臨床的視点に立ったものとなっている。個人的には、医学書院ガイトン臨床生理学などを意識してこのオマケを付けたのかなと勝手に予想してみたり。

しっかり取り組めば臨床での疾患理解に役立つことは確かだろう。ただし生理学を学ぶ2回生あたりの時点では聞いたこともない疾患も多く出てくるのではないか?という気もする。その辺までのフォローを完璧にしようとすると生理学の範囲を超越する可能性もあるが、その辺は好き好きで。

コメント

なんか分厚いくせにほしいものは載ってないというジレンマが多い。(もちろんそれ以上に有用な内容は多いが。)ガイトンの方がかゆいところに手が届く内容な気がする。ただしガイトンは内容が若干古い。要改訂。 -- 2008-12-04 (木) 02:09:34

第5版

しっかりした教科書が好きな人が好きな人にはこれ。ガイトンは外国教科書の邦訳だから日本語がギクシャクして読みにくいし、Q氏リース生理学シンプル生理学ではやや心許ない。

各章末に練習問題が10〜50程度ついている。実はこれは非常に使い勝手がよく、この問題を一通りやるだけで標準生理学を通読した以上の勉強をしたことになる。当然時間はかかるが、たとえば神経系だけとかのように自分が頑張りたい章だけでも問題を解くことでその分野の理解度を高めることができる。

生理学だけでなく、神経科学の勉強にも標準生理学は使える。

第5版になってややカラフル度が増したが、却って見難くなったような感じも否めない。黒と橙色の2色刷だった第4版のほうが見やすい気もする。これは好み。多色刷りが良ければ第5版を選ぶべし。安いのが良ければ古書店で第4版が比較的簡単に見つかる。ただし第3版以前は記載内容がずいぶんと違ってしまっているので、古書から選ぶにしても第4版以降を選ぶことを強くオススメする。

コメント

個人的には基礎科目の時代に一番使い込んだ本ではないかと思う。生理学はもちろん、神経系の分野でも非常に役に立つ。記載は非常に細かく、知的好奇心があればどんどん答えてくれる。その代わりに分量は膨大なので試験直前にはこのタイプの本はほとんど役に立たない。試験直前であれば医学評論社チャート基礎シリーズ生理学でも使うほうがよいかもしれない。生理学は基礎科目の中でも特にしっかり勉強しておいたほうがよい科目。生理学がわからないと薬理学がわからん、薬理学がわからんと内科がわからん、という悪循環のリスクをはらんでいる(実際には内科がわからんということはないが、理解を伴わない丸暗記になるので苦痛度が大幅アップする)。しっかり生化学を勉強したい人にはこの標準生理学か、ガイトン臨床生理学か、どちらかを買うことをオススメする。 -- T.Goto 2007-10-23 (火) 03:57:16

第4版

黒朱の2色刷。基本的には第3版から大きな変化は見られない。第5版以降のカラー印刷版と比較するとレイアウトは地味で字も若干小さく非常に難解な印象があるが、基本的には第5版以降も続く硬派な生理学の教科書という印象は共通。各章末に練習問題がついており、これを解けば標準生理学を1冊ほぼ通読したのと同じ状態になる程度の量がある。

内科など臨床系科目の教科書は卒業後も研修医として使うことがあるので保存しておく人が少なくないのに対して、基礎系科目の教科書は卒後は滅多に使うことはないので処分してしまう人が多いようだ。そのためか、ネットオークションなどでは若干版の古い標準生理学が格安で販売されていることがある。

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最終更新:2012-08-19 (日) 08:32:56 (1798d)

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