医学書院標準シリーズ小児科学。

基礎系科目時代はずいぶんとお世話になった医学書院標準シリーズだが臨床系科目の講義が始まってからはすっかり縁遠くなっている人も多いのではないだろうか。標準シリーズの臨床系は、標準外科学、標準整形外科学、標準放射線医学など一部の科目を除いてはあまり人気を集めていないようだからだ。

その理由としては臨床系科目でのステップシリーズチャートシリーズ100問のススメ100%国試マニュアルなど他のシリーズの充実が原因となっていると考えられる。特にステップシリーズはほとんどの臨床系科目で人気第一位の教科書となっていて他の追随を許さない。

ところがステップ小児科学を店頭で見てみた人はわかるように、小児科学に関してはステップ小児科学が人気第一位になるかどうかは判らない。ステップ小児科学は620ページと非常に分量が膨大で、標準小児科学660ページなどと大差がない。参考までに国試小児科学400余ページ、病態生理できった小児科学315ページなど。

標準小児科学

記載内容の充実度では医学書院標準小児科学は有利で、総論も各論も(読みさえすれば)勉強になることは間違いない。小児科学はまだ数少ない「教科書の選択余地がある科目」なので、よくよく考えて自分にあった教科書を選ぶようにしたい。

標準小児外科学

こちらは小児科のうち外科領域に絞ったもの。ひとくくりに「小児科」と呼ばれがちだがイヤーノートでも章を分けるなど対象分野が大きく違っているので標準シリーズでは本を分けているようだ。こちらでは出生前診断から顔面・循環器呼吸器消化器の先天異常などを主に扱っている。ただし、普通の医学生小児科学の勉強をする上で小児外科の教科書まで必要かとなると疑問がある。小児科を将来の選択肢として考えていて、さらに本体の小児科学を学習してもまだ余裕がある人だけが取り組むという一冊であって良いと思う。


最終更新:2012-08-19 (日) 08:32:55 (1739d)

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