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医学書院標準シリーズ外科学。2010/3月に新装丁版の第12版が発売された。

第10版から始まった、画像集としても活用できるように写真を多用するというスタンスはこの版でも踏襲されている。第9版以前の、写真が乏しく線画で解説された標準外科学と比較するとカラー印刷であることも合わせて非常にビジュアル性が向上している。写真を多用するために紙質が若干つるつるするものとなっているが、これは好みが分かれそうな点である。

全900ページ以上あり、通読には向かない。また外科全体をカバーすることを主眼にされているものの、やはり腹部外科外科の王道であることからか、呼吸器外科などの「非腹部外科」に関する記述は若干物足りないと感じることも有り得る。ただし、学生レベルではこれでも十分すぎるだけの情報量を備えているはずである。第11版までと比べて第12版では高度に専門的な内容は割愛され、内容はやや易化している。読みやすさを重視したとのことであるが、ステップシリーズ病気がみえるシリーズも含め医学生向け教科書全体が読みやすさを重視する方向であることを意識しているのかもしれない。また、第12版から心臓手術の動画を見ることができるWebサイトのQRコードを提示するなど新しい試みもなされている。

なお、各病態の理解に関しては消化器科・呼吸器科などの内科系教科書のサポートも必要になるであろうと思われる。

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最終更新:2017-09-10 (日) 12:23:09 (72d)