平凡社新書。八代嘉美著。2011年9月刊行。2008年に発売されていたiPS細胞の新書の増補版。
iPS細胞研究がどこまで進んでいるか、日本と各国の競争の現状は、倫理的な問題は、そしてマスコミの報道や国民の受け止め方は。これらまで踏み込んで解説した、iPS細胞を取り巻く現状を分かりやすく伝える一冊。

ES細胞(胚性幹細胞)と再生医療の概要とその倫理的問題面、それらを解決したiPS細胞の特徴についてを前半で概説する。そしてES細胞に比べてiPS細胞が依然として抱えている課題に対し、日本勢や外国勢がどのように対処しているか、現在の研究はどこまで進んでいるかを解説する。日本発の夢の技術のように報道されているが、実際には日本は研究規模でも速度でも、また研究をすすめるための環境整備においても、欧米に大きく水をあけられている。日本政府やマスコミが日本のiPS細胞の研究をどのように捉えてどのようにそれを活かしてゆくかで、これからの日本の再生医療研究の命運も大きく左右される。

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最終更新:2017-09-10 (日) 12:23:10 (16d)