第2版

第2版になってページ数が大幅に増加した。第1版でも厚さ約3cm、550ページという大書であったが、第2版になって厚さはほぼ倍増の約5.5cmとなっており、持ち運んで使うという使い方は事実上不可能になってしまった。情報量は圧倒的に増加しており、感染症診療においては日本語書籍の中では一番の存在感を放っている。バイブル的な存在として、これを参照しながら診療をすすめるという局面は多々ある。ちなみに、価格は6300円から10500円に値上がりしている。

細菌感染症はもちろんだが、真菌感染症やウイルス感染症に関しても、検査・所見から使用すべき薬剤とその分量・用法に至るまで非常に詳細に解説されており、しかもそれぞれが感染症診療先進国である米国スタイルのエビデンスに基づいた情報となっている。本書が感染症診療のバイブルと崇められるのも理解できる内容の濃さであるが、その一方で「抗生剤の4回/日投与」や「保険適用を超えた用量の投与」も当たり前のように記載されているから、ナース等コメディカルの理解が得られる病棟でなければ実践できないし(看護的マンパワーの問題から夜間の点滴回数を増やすことはコメディカルの理解を得にくい施設が少なくない)、病院経営的理由から保険適用を超えた薬剤使用が許されない環境もあるだろうことを考えると、「理論的に正しい」この本がそのまま「実践的」であるかどうかは施設による。また、薬剤の用量は基本的に米国人の体格に基づいて記載されているものであるから、日本人にそのまま当てはめることが出来るかどうかと言う点で疑問は残る。もっとも、それらの点を踏まえてもなお、これだけの情報量を実際の診療にあたる者の視点から書き、しかも最新の見知に沿ってアップデートされ続けているという書籍は、他にはなかなか見あたらない。価格には十分見合った内容を備えている一冊である。

医学生というよりは、研修医以上で実際に病棟で感染症患者の診療に当たる医師に向けた書籍である。

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最終更新:2012-08-19 (日) 08:32:47 (1800d)

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