南山堂。2004年2月に改訂第16版が出版された。1984年の第12版以降、87年、91年、00年、04年と改訂されてきている。


ベッドサイドの神経の診かたは神経診察・神経学所見の撮り方を学ぶためのゴールデンスタンダードとされていて、おそらく神経学入門書の中では最も愛用者が多い。また姉妹書にベッドサイドの小児神経の診かたがあり、本人の問診や診察協力が得にくい小児診察の分野でも具体的にどうやって神経診察を行うのかということを指南してくれる。

各神経学的な検査について、それぞれどのような臨床的意義があり判断するかということはもちろん、それぞれの所見の取り方を図表入りで詳しく解説している。そのためにポリクリを回り始めた学生やスーパーローテーション中の研修医にとっても何度も繰り返しお世話になることの出来る一冊といえる。

神経内科脳神経外科を目指す人はもちろんのこと、それ以外にも一般の内科外科でも神経学所見をきちんと取れることが正しい診察の助けとなることは多い。それなのに、神経学所見の取り方は独学ではイマイチ学びにくく、苦手意識を持っている人も多いはず。そういう人が本棚に一冊備えておけば心強い一冊がこの本なのだ。持っていて損はない、オススメです。


目次

1 病歴のとりかた
 1.病歴で診断がつく
 2.病歴をとるにあたって
 3.問診の順序
 4.病歴聴取は診断の第一歩
 5.主要症候(症状と徴候)問診の要点

2 診察の順序,記録のしかた
 1.神経学的診察に必要な器具
 2.日常行う神経学的診察法
 3.診察所見の記録

3 運動機能の診かた
 1.問診
 2.診察の順序
 3.姿勢
 4.四肢の観察
 5.筋肉の診かた
 6.不随意運動
 7.筋緊張の診かた
 8.項部筋緊張の診かた
 9.逆説性収縮の診かた
 10.筋力の診かた
 11.受動運動による徴候
 12.歩きかたの観察
 13.歩行の異常
 14.起立時の検査

4 反射の診かた
I.腱反射と表在反射
 1.反射を診るにあたって
 2.腱反射についての注意
 3.腱反射の実施法
 4.腱反射の記録法
 5.腱反射異常の意義
 6.間代の診かた
 7.表在反射の調べかた
II.病的反射
 1.吸引反射
 2.口尖らし反射
 3.クヴォステック徴候
 4.手指屈筋反射
 5.ワルテンベルク徴候
 6.把握反射,強制把握〔反射〕および
 7.トルソー徴候
 8.手掌頤(おとがい)反射
 9.足底筋反射
 10.バビンスキー反射(徴候)
 11.マイヤー反射およびレリー徴候
 12.下肢屈曲反射の異常
 13.反射検査の意義
 14.反射所見の記録法

5 感覚の診かた
 1.感覚検査のすすめかた
 2.感覚検査で注意すべきこと
 3.検査
 4.検査所見の記録法

6 脳神経の診かた
 1.嗅(I)神経
 2.視(II)神経
 3.動眼(III),滑車(IV),外転(VI)神経
 4.三叉(V)神経
 5.顔面(VII)神経
 6.聴(VIII)神経
 7.舌咽(IX)および迷走(X)神経
 8.副(XI)神経
 9.舌下(XII)神経

7 精神状態の診かた
 1.精神状態の簡単な診かた
 2.意識障害の診かた
 3.知能の診かた
 4.情動反応の診かた
 5.幻覚および錯覚
 6.老年痴呆の判定法

8 小脳機能の診かた
 1.診察のすすめかた
 2.立位,座位および歩行状態の観察
 3.言 語
 4.眼 振
 5.四肢の運動失調「症」
 6.筋緊張低下「症」
 7.Postural Fixationの異常
 8.スチュアート・ホームズ反跳現象
 9.指示試験
 10.書字障害
 11.運動失調「症」の分類
 12.運動失調「症」の診わけかた

9 運動麻痺の診かた
 1.診断のすすめかた
 2.運動麻痺の部位とその原因診断
 3.片麻痺の診かた
 4.上位運動ニューロン障害における痙性麻痺と弛緩性麻痺の意義
 5.いわゆる錐体路徴候
 6.ギラン・バレー症候群
 7.ランドリー麻痺
 8.HAM
 9.神経障害,筋萎縮の認められない
 10.運動障害を示す疾患の電気診断法

10 不随意運動の診かた
 1.不随意運動とは
 2.振 戦
 3.舞踏運動,舞踏様運動
 4.バリズム
 5.アテトーゼ様運動
 6.ジストニー
 7.ミオクローヌス
 8.軟口蓋ミオクローヌス
 9.ランス・アダムズ症候群
 10.口部ジスキネジー
 11.兎症候群
 12.レッシュ・ナイハン症候群
 13.有棘赤血球舞踏病
 14.チック
 15.静座不能
 16.攣縮,痙攣
 17.錐体外路系疾患の診断
 18.パーキンソン症候群の診かた
 19.パーキンソン症候群を伴う
 20.パーキンソン病の重症度分類
 21.L-Dopa長期使用による問題点

11 感覚障害の診かた
 1.表在感覚障害の診かた
 2.感覚解離
 3.原因的診断のすすめかた

12 脳神経障害の診かた
 1.嗅(I)神経
 2.視(II)神経
 3.動眼(III),滑車(IV),外転(VI)
 4.三叉(V)神経
 5.顔面(VII)神経
 6.聴(VIII)神経
 7.舌咽(IX)および迷走(X)神経
 8.副(XI)神経
 9.舌下(XII)神経
 10.脳神経障害と局在診断上の意義

13 小脳障害の診かた
 1.小脳障害と小脳症候
 2.小脳障害の部位診断
 3.小脳障害の原因と症候
 4.小脳の血管障害に注意
 5.小脳腫瘍診断上の要点
 6.小脳変性疾患の分類

14 失語「症」,失行「症」,失認「症」の診かた
 1.言語障害の種類
 2.構音障害における診断のすすめかた
 3.失語「症」検査の注意事項
 4.失語「症」の検査
 5.失語「症」における診断のすすめかた
 6.失行「症」
 7.失認「症」
 8.失語・失行・失認と障害側との関係

15 ベッドサイドにおける補助的検査
 1.補助的検査法の意義
 2.頭・頸部聴診の意義
 3.血管雑音の聴取法
 4.眼底検査の要領
 5.髄液検査での注意
 6.自律神経機能検査について

16 意識障害患者の診かた
 1.診察の前に注意すること
 2.問診の要領
 3.意識障害程度の記載
 4.まず一般状態の観察から
 5.神経学的診察はどうするか
 6.項部硬直の診かた
 7.姿勢についての注意
 8.除皮質硬直とは
 9.除脳硬直とは
 10.眼症候に気をつけること
 11.顔面で気をつけること
 12.口腔,咽頭の診かた
 13.四肢の麻痺側の判定
 14.感覚検査はどうするか
 15.反射で注意すること
 16.鑑別診断のすすめかた
 17.生命の予後について
 18.脳ヘルニアによる二次的脳幹障害の診かた

17 総合診断の要領
 1.診断のすすめかた
 2.総合診断に際しての注意事項

18 局在診断のすすめかた
 1.局在診断の要領
 2.病巣の大体の局在をつかむこと
 3.脳圧亢進の診かた
 4.脳圧亢進で注意すべき脳ヘルニア徴候
 5.脳病巣の局在診断
 6.脊髄障害の局在診断

19 脳卒中の診かた
 1.脳卒中かどうか
 2.診断のすすめかた
 3.問診でどこまでわかるか
 4.脳卒中の診かた
 5.脳血管疾患の分類と診断基準
 6.脳梗塞とは
 7.脳出血と脳梗塞との鑑別
 8.心臓所見に注意
 9.障害部位と局在徴候
 10.重症度の判定

20 脳卒中における診断のすすめかた
 1.脳出血の部位診断
 2.脳出血の原因診断
 3.くも膜下出血の診断
 4.脳梗塞の診断
 5.脳幹症候と障害部位との関係
 6.小窩巣性脳卒中とは
 7.一過性脳虚血発作の診断
 8.一過性全健忘とは
 9.頸部,胸郭内の血管病変にも注意
 10.鎖骨下動脈盗血症候群の診断
 11.頸動脈海綿静脈洞瘻の診断
 12.高血圧性脳症の診断は慎重に
 13.ウィリス動脈輪閉塞症
 14.片麻痺の予後のきめかた

21 頭痛,頸肩腕痛,腰痛を訴える患者の診かた
 1.頭痛患者を診るときの注意
 2.頭痛の分類
 3.痛みの基礎知識
 4.頭痛の問診のすすめかた
 5.頭痛患者の診かた
 6.頭痛をきたす主要疾患のプロフィール
 7.頸肩腕痛を訴える患者の診かた
 8.手根管症候群の診かた
 9.腰痛,坐骨神経痛を訴える患者の診かた

22 痙攣患者の診かた
 1.問診のときの注意
 2.問診の要領
 3.鑑別診断のすすめかた
 4.診察時の注意
 5.頭部外傷とてんかん
 6.てんかん発作型の分類

23 頭部外傷の診かた
 1.救急診断の心掛け
 2.意識障害の有無
 3.いわゆる意識清明期に注意
 4.神経学的診察を怠るな
 5.生命徴候の変化を監視せよ
 6.受傷局所の検査
 7.腰椎穿刺は禁忌

24 髄膜脳炎の診かた
 1.日本脳炎の問診で注意すること
 2.日本脳炎診断の要領
 3.症候よりみた髄膜脳炎の鑑別
 4.髄膜炎の髄液所見

25 筋萎縮の診かた
 1.診断のすすめかた
 2.障害部位による筋萎縮の神経症候
 3.障害パターンによる鑑別診断の考え方
 4.筋原性筋萎縮をきたす疾患
 5.神経原性筋萎縮をきたす疾患


バビンスキー反射は患側の方が顕著に現れるものなのでしょうか -- 山田 2010-03-07 (日) 19:18:39

バビンスキー反射は患側の方が顕著に現れるものなのでしょうか -- 山田 2010-03-07 (日) 19:20:41

バビンスキー反射は患側の方が顕著に現れるものなのでしょうか -- 山田 2010-03-07 (日) 19:21:43

あたり前では・・・ -- 2010-03-11 (木) 23:48:39

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最終更新:2012-08-19 (日) 08:32:46 (1800d)

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