亀山元帥(著)。コスモトゥーワン(出版)。

一般人向けに書かれたにもかかわらず、医師や医学生にかなりのファンを獲得した一冊。いわゆる診断学症候学の教科書ではなく、あくまで読み物であるが、医師として患者の持つ疾患を診断する上で忘れてはならないことを気付かせてくれる一冊。

↓素晴らしいレビューがあったので、Amazonより転載させていただきます。

 この本のことを「医者としてあたりまえのレベル」と批判し、さも自分はもっと上だと暗に主張しているような意見を見かけたが、どこの病院にかかっても原因がわからなかった疲労感・四肢の脱力感に悩む中年男性の皮膚にできていた赤いほくろ(血管腫)から、神経内科が専門でもないのに即座に「クロウ・フカセ症候群」を診断したり、鬱状態と下肢の脱力感に襲われた「仮面鬱病」と診断されていた男性患者が、実は現代では珍しくなってしまって診断が難しいとされる「脚気」であると即座に診断できる医者が本当に「普通のレベルの医者」なのだろうか?
 インフルエンザ患者でごった返す忙しい外来の中、1回吐いただけで頭痛も無い、単なる「食あたり」と思って胃薬をもらいに来ただけの元気な中年女性が、実は「クモ膜下出血」であるなどと、正確に見破るのが、本当に「医者として普通のレベル」なのであろうか。
 「歯科金属疹」や「デルマドローム」という言葉さえ知らない医者の方が、実際には多いではないか。
 「1億総批評家時代」と言われるが、他人を偉そうに批評することは簡単である。
 私は、この本が一般人向けに書かれた本であるにもかかわらず、医学部でベストセラーになっただけのことはあると、正直に認める。
 ―――――――内科指導医Aさん

コメント

Amazonのレビューでの「他人を偉そうに批評する」行為になるのかもしれませんが1つの意見としてお聞きください。この書籍の前書きには、「本文で紹介している様々な具体的な症例を一読するだけで、あたかも熟練した名医のように正しい診断を導けるように構成してある」とあるのですが、全く診断能力が上がったとは思えません。まぁ読み物なのでそんなことを期待してはいけないのかもしれませんが、やや看板倒れな印象を受けます。私では疾患名すら知らなかった病気を診断する著者は名医なのでしょうが、タイトルや前書きを読んでこの本を購入した人が裏切られたと思うのは仕方ないのではないでしょうか。出来たら本当の「ハーバード式診断テクニック」を教えてくれる書籍が欲しいと思うのです。この書籍の中の症例を見るだけだと、経験と知識のある医師が、一発診断を当てたという神業を見るだけにしかなりません。そんなの、医学生の私には数年かかっても無理だと思うのです。数十年すれば出来るようになるのかもしれませんが。 -- Tasuke 2008-03-12 (水) 12:42:16

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最終更新:2012-08-19 (日) 08:32:45 (1710d)

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