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サンフォード感染症治療ガイド

世間では「熱病」と呼ばれることもあるサンフォード感染症治療ガイド。この呼名の由来は表紙に書かれた古い書体での熱病の文字ゆえである。

どの感染症に対してどの抗菌薬を第一選択とすべきか、どの抗菌薬はどのような菌種に対して治療効果を持つか、免疫抑制状態(あるいは慢性腎不全)の患者ではどう対処するか、などをポケットサイズの書籍にギュっと詰め込んだ一冊。「読むページ」はほとんどなく、ひたすらに「語句・情報の羅列」であるから、必要なときに辞書のように引くという使い方が良い。18x10cmと小さく、厚さも1cm強であるから、白衣のポケットにも難なく収まる(日本語版のほうが細長くポケットへの収まりが良い)。

日本語版も内容は英語版と同様であるため、日本で採用・販売されていない薬も収載されているし、保険適応も考慮していない(一般に米国のほうが本邦よりhigh doseで薬剤を使用することが多く、本書の記載通りに使用すると保険で許可された用量を超えることはしばしばある)。日本で販売されている薬剤は略語で(たとえばアンピシリンをABPC)記載され、日本で販売されていない薬剤は略語でなくそのままで記載されているので、表記法で日本で発売されている薬かどうかわかる(ただしメトロニダゾールのように日本では内服薬はあるが静注薬はないというものはある)。

表記方法はやや独特で、使いこなすには少し慣れが必要である。たとえば感染部位別に抗菌薬の第一選択と第二選択が記載された前半部分は、胸部・腹部などの領域が頭から順に並ぶのではなくアルファベット順に並んでいる。したがってabdomenは最初の方にあるし、skinなどは後ろの方にある、などである。慣れればどうということはないが、最初は戸惑いを感じるかもしれない。

原著の英語版と日本語版があり、両方共に毎年改定される。価格は日本語版3500円程度で、一部の製薬会社が研修医向け販促品として無料で配布していることもある(その場合にはカバーにその製薬会社の抗菌薬製品名が入っていることもある)。

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タグ:抗菌薬感染症

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最終更新:2017-09-10 (日) 12:23:13 (72d)