http://www.igakuhyoronsha.co.jp/1000/?ISBN=978-4-87212-160-6

医学評論社がん治療認定医機構の認定試験対策に役立つ一冊。
第5版は第6回(2011年秋)までの出題内容をもとに作成されている。総論各論の合計30章にわけて、それぞれの領域に関して重要事項のサマリーを数ページ掲載し(重要事項は赤字印刷されている)、また再現問題(そのうち第5回の問題が各章2題程度)と独自予想問題が掲載されている。がん治療認定医研修カリキュラムに準拠して作成されており、認定医教育セミナーテキストの掲載内容も広くカバーするものとなっている。

発足当初は試験分野に含まれていなかった、臨床腫瘍学、オンコロジーイメージング(腫瘍画像診断)、分子標的療法概論、脳腫瘍などの新規領域も2011年の第4版からカバーした。また第5版ではガイドライン、取扱い規約やRECISTの改訂をアップデートした(なお、がん治療認定医試験で各腫瘍の取扱い規約の詳細情報までは問われない)。医学評論社のウェブサイトによると、がん治療認定医試験のみならず、各種専門医試験の中でも合格率が低く難関と言われる臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医試験対策も意識しているようだ。

2012年秋現在、がん治療認定医試験対策の参考書・問題集はこの本以外には出版されていないのが現状で、ほぼ唯一の試験対策本になる。試験会場ではこの本を持った受講者・受験生が多く見られたようである。比較的頻繁に改定され、最近ほぼ毎年アップデートされている。ただし出版は10月なので、最新版が発行されてから試験までの期間がおよそ1ヶ月と短く、必然的に最新版で試験勉強を出来る期間は短い。本番の試験はかなり「広く薄く」という様子で1ジャンルあたり1〜3問しか出題されないので、全領域を深く理解するよりまずは広く薄く、この手の問題集で対策を立てたい。

なお、掲載している再現問題はあくまで「再現」であって、本試験の問題自体は回収され非公開なので、表現や微妙な選択肢などは出題内容そのままというわけではないようだ。それでも試験対策のための一冊としては非常に存在価値の高い一冊である。

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タグ:がん治療認定医、再現問題集

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最終更新:2012-10-20 (土) 00:33:32 (1648d)

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